劇団ひとり「劇団ひとりの匠探訪記」 2007.6.10

2007年6月10日、CS放送(フジテレビ721)で
「劇団ひとりの匠探訪記」が放送されました。
匠として二人の職人の方を紹介する部分はノンフィクション、
でもそれ以外はフィクション。
ドキュメンタリーの中にフィクションの物語があるという複雑な構造は斬新で、
時間も1時間半近くあり、大変見ごたえがありました。
劇団ひとりさんの演技がリアルなので、
最初は「これじゃあ本気にしちゃう人がいるのでは…」と不安になったりもしましたが、
どんどん際限無くおかしくなっていくので、もう途中からは
ただただ笑ったり切なくなったり、何も気にせず入り込んで見ていました。
なにか不自然な感じだった番組が、
後半になって、何故そうだったのかわかるようになっています。
ただ混ぜているだけではなくて、
ノンフィクションの部分がちゃんと複線になっているのが面白いと思いました。
フィクション部分は、今までのソロDVDにあった
偽ドキュメンタリーの雰囲気に近いです。
今までのDVDを見ていた方なら、混乱せずに楽しめると思います。
久しぶりに劇団ひとりさんの世界を感じるお仕事を見ることができて、
本当に満足しました。
それでもやっぱり、何も知らない普通の人がこの番組を見たら・・・と考えると
不安な部分はあります。
フィクション部分のインパクトがものすごく強いのに、
職人を紹介する真面目な部分との境目がないので、
職人さんまで茶化しているような印象を持たれてしまうかも知れません。
また、これだけ常軌を逸した内容でフィクション部分を作っていても
ネタをしっかりと把握できずに、
なんとな〜く・・・演じたキャラの表面そのままに
劇団ひとりさんに対して「なんか感じ悪い」という印象を持ったまま
見終わってしまう人もいると思います。
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「(劇団ひとりの)どの部分を好いてファンなのかですね。
クイズ番組で、はしゃいでいる姿を見てファンになった方だと
イヤな気分になるかもしれないけど(笑)、
僕のコントやDVDが好きな人なら、気に入ってくれると思います」
(「月刊SKY PerfecTV!」2007年6月号 インタビューより)
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と、劇団ひとりさんはこの番組について語っていたのですが、
正にその通りの内容だったと思います。
私としては、他のお仕事も色々と忙しいであろうこの時期に
劇団ひとりさんが企画・演出・出演、と3役をこなした冠番組を見ることができて
本当に嬉しかったです。
できればDVD化、第2弾と続いていって欲しいなと思いました。
以下にネタバレ感想として、細かい箇所について書いていきます。
かなり内容について書いているので、
できれば放送を見た方のみ、ご覧下さい。
↓続き(ネタバレ感想)はこちら

最初は・・・この変なノリの女の人は一体?!と驚いていたのですが、
あとでまんまと自分が流されていた事に気がついて笑いました。
全部見終わってからもう一度見直してみると、
絶妙なタイミングで編集されていたことがわかって更に笑えます。
スタッフ役の人達も、みんな面白くて印象深かったです。
勝手に、劇団ひとりさんが一人で演じているようなものを想像していたので
思わぬ展開に驚き、楽しむことができました。
物語の内容としては、
全く中身の無い売れっこ芸人が、
匠の技に触れ、職人の真摯な姿勢に感動し、
なんとか精一杯頑張ろうとするも、
いかんせん中身が無いせいで
デタラメになってしまい、全く上手くいかず、
最後には破滅への道しかなくなる・・・
という、「ダメな人が頑張りまくる」劇団ひとりさんの世界そのもので、
私はこういうのがやっぱり好きだなぁ・・・と思いました。
「若手のピン芸人・モンキーパイソンさん」や、
「サザンオールスターズのTSUNAMIの歌詞をそのまま言ってしまう」ところ等、
小ネタもいっぱいで面白かったです。
(でも一つだけ、インタビューの途中で鼻のアップになる所はよくわからなかったです。
何か刺さってる?マヌケな感じは伝わってきましたが、意図がよくわかりませんでした。)
キャラの変化にも笑いました。特に最後の笑いの匠が・・・
ちょっとしゃべり方も渡部篤郎のモノマネっぽくて(笑)
最後、泣きながら「こんなに好きなのに・・・!」と彼女に乗って殴りまくり、
鉄球を振りかぶって一瞬止まるシーンは
以前に見て感動した「熱海殺人事件」での、
彼女に馬乗りになって泣きながら帯で首を絞めるシーンの劇団ひとりさんがダブって見えました。
その後のエンディングのオフショット集が
必要以上に自然でカッコ良かったので、
切ない物語のラストを救ってくれた感じがしました。(笑)
とにかく、「劇団ひとり」という自分の名前で、
「中身の無い売れっ子芸人」というキャラをやったのは、かなりの皮肉ですよね。
(でも逆に考えると、それはかなりの自信があって出来る事で・・・。)
いつものように「芸人・○○」と何かキャラ名が付いてたら、ここまで混乱しなかったと思うので、
きっと皮肉というよりも「物語を後半まで隠すための仕掛けとして」がメインなのでしょう。
それと・・・
職人の方の一人が、最後に劇団ひとりさんに
「いい役者になって下さい」と言ったのですが、
これは・・・職人さんの本当の言葉なんでしょうか?
この部分だけ、フィクションとノンフィクションで混乱してしまいました。
やっぱり、こういう捉え方をしている人が一般的なのかなぁ・・・と。
状況的にはそう思っても全くもって仕方ないし
決して間違ってもいないのですが・・・。
職人さんの部分はノンフィクションのはずなので、
フィクションだと思いたい自分の気持ちが出てきただけだと思います。
それでも、ここは個人的にちょっとしょんぼりしました。












































コメント
コメントありがとうございます!
私の感想は一意見だと思っていますが、それでも共感して頂けると嬉しいです。
ちよこさんのコメントを見て、記事を書いて良かったなぁと思いました。
ありがとうございます!
それにしても、「冷静な思考・あたたかい心」って劇団ひとりさんのイメージにピッタリですね。
>たみかさん
コメントありがとうございます!
たみかさんのような方にこそ見てもらいたい番組だったので、本当に残念です。
面白さはもちろんのこと、リアルさに戸惑う感じもよくわかります。
今回の新しい部分・・・「完全にリアルな感じで始まり、段々とおかしくなっていく」構成は、
フジテレビがたまに放送するフェイク・ドキュメンタリーの
「放送禁止」シリーズにも似てると思いました。
本編でこの番組がCSで放送されることがネタとして使われている事もあり、
やはり地上波での放送は無いと思います。
(もちろん一番気になるのは、内容的に厳しい部分ですが・・・。)
1時間半という時間もピッタリですし、DVD化を期待してしまいます。